<   2004年 02月 ( 4 )   > この月の画像一覧

一橋生のITリテラシーの問題点 その3

なんだか問題点を挙げるだけだと、前向きでないので気持ちよくないのですが、
まずは現状認識ということで、いよいよ最後の3つ目です。

3.ITの進歩や常識の変化に鈍感なこと

 先日、PCルームのS君がポツリと、「一橋では、友達に僕はパソコンがすきだって言うと、”キモい!”(=気持ち悪い、気色悪い)って言われるんですよね。今でも。」とつぶやいていました。

 「でも、就職活動でも何でもPCとインターネットなしでは何もできないだろう?この時代に!」というと、どうも本学(一橋生とOBは母校のことをこう呼ぶ)の学生は、ITを受容れない雰囲気というか、必要なときは隠れてこそこそ扱って、人前では知らないふりをしたがる傾向があるそうです。IT系の話を疎んじるというか、「そんなこと知らなくてもいいじゃないか」と突き放す雰囲気もあるとのこと。

 同じようなことを先生からも聞きました。8割以上がPCを持っていて、先生も一生懸命教材を用意したり工夫をしているのに、「僕は貧しいからパソコンが買えない。情報系でもない講義でパソコンを必須にすることは不公平だ。」と言い放つ学生がいる。しかもその学生を、「カッコいい」とみてしまう雰囲気すらあるという話。

う~む・・・確かに「自由は死をもて守るべし」(紫紺の闇)の校風はわかるのだけど、今や組織だけでなく個人をエンパワーメントする道具でもあるITをそうやって忌避して、レポート提出や就職活動になってブツブツいいながら利用するようでは、とても活きたリテラシーは身につかないよねえ。そもそも、わからなくなると助けてくれるPCルームの仲間に「キモい!」とは失礼な話です。

 そういえば講義においても、社会・経済・生活の中のITに気付く感覚が鈍いんじゃないかという意見が講師をつとめた研究会メンバーからも出ていました。その先輩は、「日頃、国立から出てこないでノホホンとしているから世の中の進歩がわからないのだろうね」と言っていましたが、私も同感です。一昨年の「実践eコマース論」の最終回で、「先生方はどうしてそんなにギラギラしていられるんですか?」という質問があったくらい、教える側と教わる側の間に埋めがたい「アドレナリンの差」がある。

 でも、今の大学生はちょうど、会社で手取り足取り訓練もしてもらえた我々の世代と、小・中学校からITが身近にある若い世代との間にはさまって、ITリテラシー面ではクラック(裂目)に入ってしまっている立場にあるのですから、変化するパラダイムに敏感でないと何かと苦労しそうな気がします。正義感ぶって先生に抗議する前に、アルバイトして自分のノートPCを買いなさい!と言いたくなりますね。
[PR]
by haruyamablog | 2004-02-26 21:46

一橋生のITリテラシーの問題点 その2

ブログツールを使うようになって順調です。

さて、2つ目です。

2.経験を共有するコミュニティが未形成である

・昨年10月の講義のオリエンテーションのときの雑談で、「最近の職場での俗語の例に、"ググる"(=Googleで検索して調べる)というのがありますねえ。」と話したところ、学生の皆さんがポカンとしている。「あれ?皆さん、グーグルを知っていますか?」と聞いたところ、パラパラと僅かしか手が挙がりませんでした。どうもほとんどの学生は、MSNかYahoo!で検索しているか、そもそも検索サイトすら日常使わないようです。

・そういえばGloogleは特に宣伝もしておらず、口コミで世界中に広がったサイトです。Infoseekのヘビーユーザだった私が、Googleに変えたのもメーリングリストで教えてもらったことがキッカケでした。そうやって便利な情報は、ネットコミュニティのなかで自然と広がるものです。

・そういう知識や経験を共有するコミュニティ、いわゆる「一橋生のポータルサイト」はどこかなあ?と講義のあとで飲みながら話をしたところ、「以前ならばe-hitがあったのですが・・・」という答え。なるほど、"学内2ちゃんねる"だったe-hitが挫折した傷は相当深いのかもしれません。まあ、無記名のBBSは、参加者には楽ですが運営はいろいろ大変です。しかも公開だと、真面目なやりとりは少なく、何かとお騒がせの場となってします。かといってメーリングリストだと、盛上げる「世話役」の巧拙や、ゼミや講義だと先生のリテラシー次第という面もあるし、いつのまにか一方的な連絡が発信されるだけになってしまう。

・学内に魅力的なコミュニケーションのサイトがないと、いきおい連絡は携帯メールでいいじゃないかということで、ネット上のコミュニケーションが断片化し、なかなか「筋肉質」なやりとりにならない。e-hitは匿名ゆえの行儀のわるさもありましたが、結構学生が真剣に議論する様子があったり、テストの過去問を共有したり、学生の情報化をかなり助けていた面があったと思います。


・最近は 一橋新聞HPなどけっこうセンスもよく、内容も濃い記事を書いて健闘していますから、これからは期待できるとは思いますが、ネット上で活発なコミュニティが次々と登場することは、学生のITリテラシー向上に必要だなあと思っています。
[PR]
by haruyamablog | 2004-02-25 18:43

一橋生のITリテラシーの問題点 その1

 2/19に大学で、如水会IT事業とDWPの説明会が、教職員向/学生向と2回開催されました。キャンパスにまだ人がいるうちの試験直後をねらったのですが、特に学生の参加者はいまひとつでした。まあ私も学生時代は、試験がおわってホッとしたら帰って寝るか、そのまま遊びに行ったかしていたと思いますから、仕方ないですね。

 とはいえ参加いただいた教職員の方々、学生の方々の意識はとても高かったです。特に何名かの先生から、語学の授業でのPCの利用に苦労した話や、法科大学院を盛り上げるためにITツールを活用したいという話をいただきましたし、職員の方からはITリテラシーの低い教官に代行して助手が活用する場合の問合せなど、活発な質問をいただき、法人化に向けて大学も変わろうとしている雰囲気を感じました。

私も説明会のなかで、「実践eコマース論」での活用事例についてお話する機会があったのですが、ちょうどよい機会なので、講義を通じて気付いた
「一橋生のITリテラシーの問題点」
について整理してみました。

大きく3点あるので、1つづつ書いていこうと思います。

1.学生におけるITリテラシーのギャップが大きい

 ・使いこなしている学生とそうでない学生の差が大きいのは当然とはいえ、無視できない「ギャップ」もあります。何より大きいのは、大学が配布してくれるメールアドレスの利用が普及していないことです。一斉メールも1週間経って4割しか読まれておらず、1/3以上の学生は、配布された後は、卒業するまでもう二度と自分の大学メールアドレスを開くこともないとのこと。もちろん大学は企業ではないとはいえ、情報ネットワークの空洞化は深刻な問題だといえるでしょう。

 ・「たかがメールじゃあないか。大学のアドレスがなくても困ることはない」という意見もありますが、実は一事が万事で、要するに大学の情報資源を、多数の学生が日常使っていないということでもあります。

 ・結果として、そういう資源を使い込んでいない学生(低い層)ほど「易(安)きに流れる」傾向があり、フリーメール/携帯メールの利用が常態化している。講義の質問でもバイアグラとかキャッシングの宣伝入りのメールを教官に平気で送ってくるし、携帯メールでの質問に、丁寧に返答すると文字数オーバーになってしまう。そもそも本人が送ったかどうかわからないし。これまでITを使って講義をしている先生やゼミ幹事などの、世話役の「忍耐」の上でささやかな利用が成立っているということなのでしょう。

 ・結果として、「文房具」としてのPC/ネットワークの普及が不十分で、OBがキャンパスに来ると、カフェテリアや講義に出席している学生の様子を見ただけで「やばい!」と危機感を感じるほど、学生生活における知的活動に使われてない様相を呈しているわけです。

・ITリテラシーについて付け加えるならば、「問題解決能力の訓練不足」というのもありそうです。「ログインできない」とか「操作がわからない」等、調べて問題を解決することは多少のストレスを伴うものですが、信じられないことは、ある一定数の学生が、そのまま「まあいいや」でレポートが提出できなくても、講義の資料が読めなくても、問題解決を先に送ってしまう。そしてギリギリならとにかく、締切りを過ぎて駆け込んでくるか、本当にそのまま放置してしまう学生もいます。せっかくヘルプデスクサポートを充実させて、あらゆる質問にPCルームの学生諸君と一緒に、片端から対応する体制をとっているのですから、わずかなストレスを面倒くさがらず、サクサクと解決してほしいと思います。
[PR]
by haruyamablog | 2004-02-24 08:39

Blog再スタート

HITaccessのHPでBlogをはじめたのですが、ものの見事に3日坊主(正確には4回坊主)となりました。

この反省を込めて、Web経由でどこからでも作成できるBlogツールを検討しまして、比較の末、当面このexciteを使ってみようと思います。

管理メニューはあまり融通はきかないのですが(アクセスログも見れないし)、デザインがシンプルで万人向けだったことが一番の理由です。他はどうもダサすぎるか、無償だけに押し付けのような印象がする。まあ、このあたりは好みなのでしょうが。

ということで、再スタート第一号です。
[PR]
by haruyamablog | 2004-02-23 02:03