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一橋生のITリテラシーの問題点 その2

ブログツールを使うようになって順調です。

さて、2つ目です。

2.経験を共有するコミュニティが未形成である

・昨年10月の講義のオリエンテーションのときの雑談で、「最近の職場での俗語の例に、"ググる"(=Googleで検索して調べる)というのがありますねえ。」と話したところ、学生の皆さんがポカンとしている。「あれ?皆さん、グーグルを知っていますか?」と聞いたところ、パラパラと僅かしか手が挙がりませんでした。どうもほとんどの学生は、MSNかYahoo!で検索しているか、そもそも検索サイトすら日常使わないようです。

・そういえばGloogleは特に宣伝もしておらず、口コミで世界中に広がったサイトです。Infoseekのヘビーユーザだった私が、Googleに変えたのもメーリングリストで教えてもらったことがキッカケでした。そうやって便利な情報は、ネットコミュニティのなかで自然と広がるものです。

・そういう知識や経験を共有するコミュニティ、いわゆる「一橋生のポータルサイト」はどこかなあ?と講義のあとで飲みながら話をしたところ、「以前ならばe-hitがあったのですが・・・」という答え。なるほど、"学内2ちゃんねる"だったe-hitが挫折した傷は相当深いのかもしれません。まあ、無記名のBBSは、参加者には楽ですが運営はいろいろ大変です。しかも公開だと、真面目なやりとりは少なく、何かとお騒がせの場となってします。かといってメーリングリストだと、盛上げる「世話役」の巧拙や、ゼミや講義だと先生のリテラシー次第という面もあるし、いつのまにか一方的な連絡が発信されるだけになってしまう。

・学内に魅力的なコミュニケーションのサイトがないと、いきおい連絡は携帯メールでいいじゃないかということで、ネット上のコミュニケーションが断片化し、なかなか「筋肉質」なやりとりにならない。e-hitは匿名ゆえの行儀のわるさもありましたが、結構学生が真剣に議論する様子があったり、テストの過去問を共有したり、学生の情報化をかなり助けていた面があったと思います。


・最近は 一橋新聞HPなどけっこうセンスもよく、内容も濃い記事を書いて健闘していますから、これからは期待できるとは思いますが、ネット上で活発なコミュニティが次々と登場することは、学生のITリテラシー向上に必要だなあと思っています。
by haruyamablog | 2004-02-25 18:43
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