2/19に大学で、如水会IT事業とDWPの説明会が、教職員向/学生向と2回開催されました。キャンパスにまだ人がいるうちの試験直後をねらったのですが、特に学生の参加者はいまひとつでした。まあ私も学生時代は、試験がおわってホッとしたら帰って寝るか、そのまま遊びに行ったかしていたと思いますから、仕方ないですね。
とはいえ参加いただいた教職員の方々、学生の方々の意識はとても高かったです。特に何名かの先生から、語学の授業でのPCの利用に苦労した話や、法科大学院を盛り上げるためにITツールを活用したいという話をいただきましたし、職員の方からはITリテラシーの低い教官に代行して助手が活用する場合の問合せなど、活発な質問をいただき、法人化に向けて大学も変わろうとしている雰囲気を感じました。 私も説明会のなかで、「実践eコマース論」での活用事例についてお話する機会があったのですが、ちょうどよい機会なので、講義を通じて気付いた 「一橋生のITリテラシーの問題点」 について整理してみました。 大きく3点あるので、1つづつ書いていこうと思います。 1.学生におけるITリテラシーのギャップが大きい ・使いこなしている学生とそうでない学生の差が大きいのは当然とはいえ、無視できない「ギャップ」もあります。何より大きいのは、大学が配布してくれるメールアドレスの利用が普及していないことです。一斉メールも1週間経って4割しか読まれておらず、1/3以上の学生は、配布された後は、卒業するまでもう二度と自分の大学メールアドレスを開くこともないとのこと。もちろん大学は企業ではないとはいえ、情報ネットワークの空洞化は深刻な問題だといえるでしょう。 ・「たかがメールじゃあないか。大学のアドレスがなくても困ることはない」という意見もありますが、実は一事が万事で、要するに大学の情報資源を、多数の学生が日常使っていないということでもあります。 ・結果として、そういう資源を使い込んでいない学生(低い層)ほど「易(安)きに流れる」傾向があり、フリーメール/携帯メールの利用が常態化している。講義の質問でもバイアグラとかキャッシングの宣伝入りのメールを教官に平気で送ってくるし、携帯メールでの質問に、丁寧に返答すると文字数オーバーになってしまう。そもそも本人が送ったかどうかわからないし。これまでITを使って講義をしている先生やゼミ幹事などの、世話役の「忍耐」の上でささやかな利用が成立っているということなのでしょう。 ・結果として、「文房具」としてのPC/ネットワークの普及が不十分で、OBがキャンパスに来ると、カフェテリアや講義に出席している学生の様子を見ただけで「やばい!」と危機感を感じるほど、学生生活における知的活動に使われてない様相を呈しているわけです。 ・ITリテラシーについて付け加えるならば、「問題解決能力の訓練不足」というのもありそうです。「ログインできない」とか「操作がわからない」等、調べて問題を解決することは多少のストレスを伴うものですが、信じられないことは、ある一定数の学生が、そのまま「まあいいや」でレポートが提出できなくても、講義の資料が読めなくても、問題解決を先に送ってしまう。そしてギリギリならとにかく、締切りを過ぎて駆け込んでくるか、本当にそのまま放置してしまう学生もいます。せっかくヘルプデスクサポートを充実させて、あらゆる質問にPCルームの学生諸君と一緒に、片端から対応する体制をとっているのですから、わずかなストレスを面倒くさがらず、サクサクと解決してほしいと思います。
by haruyamablog
| 2004-02-24 08:39
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春山祥一 プロフィール
銀行員を12年やって2002年にITベンチャーに転職しました。
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